素材へのこだわり
Introduction of Material
絹の特長
絹は古くから最高の天然繊維として、衣服や工芸品などに使用されてきました。吸湿性・放湿性に優れており、また近年の研究では静菌作用や紫外線カット効果があることも分かってきました。絹はその特性から“呼吸する繊維”とも呼ばれ、繭内部の排泄物などの有害物質を排出する機能があることも知られています。
これらの機能は、絹を覆うセリシンと呼ばれる18種類のアミノ酸から構成されるタンパク質の作用ともいわれています。セリシンは肌の成分に極めて近いものとされており、肌との親和性がとても高く、素肌に身に着ける素材としてはまさに理想的といえます。
絹の種類
絹の糸は大きく分けて3つの種類があり、生糸(きいと)>絹紡糸(けんぼうし)>紬糸(ちゅうし)の順で高価とされています。
繭は外側から生皮苧(キビソ)、生糸部、比須(ビス)、という層構造になっています。生糸部は1本の長い繊維(約1,500m)で構成されるため、細く丈夫で滑らかな光沢のある糸ができます。一方、生皮苧や比須は繊維が短く、集めて撚(よ)ることで1本の糸となります。このように見た目の美しさ、丈夫さが絹糸の価格に反映されています。
生糸
生糸は絹の中で
最も美しい光沢と丈夫さが特長です。
正活絹のレギンスやショーツには、
生糸を使用しています。
生糸は“天然繊維で唯一の長繊維”といわれており、ひとつの繭から0.5gほどしか採れない貴重な一本の繊維です。一本が3d(デニール)という極細の繊維(毛髪は50d)をより集めて作られた生糸からは大変きめ細かで、なめらかな生地が生まれます。
極上な肌触りを持つ生糸は、さらに6段階のランクに分かれており、正活絹では最高ランクである6Aの生糸を使用しています。
肌に触れる部分の大きな製品だからこそ、肌触りと素材にこだわった最高の製品をお届けします。
生糸を使用した製品
絹レギンス(白)
絹ショーツ(白)
絹紡糸
生糸を取り除いた残りの繭や、
傷のある繭などを裁断して比較的に長い繊維を紡いだ糸のことを
絹紡糸(けんぼうし)といいます。
比須(ビス)や不良繭には不純物が含まれていることがあるため、
生皮苧(キビソ)の割合が高いほど上質とされています。
生糸は丈夫ですが保温、伸縮性が悪く靴下にした場合、とても固い履き心地になります。また、紬糸は摩耗強度や肌触りが悪いため靴下には向いていませんが、安価で多くの冷えとり靴下は紬糸を使用しています。絹紡糸は保温性、伸縮性、摩耗強度、肌触りの全てにおいて冷えとり靴下に最適なバランスと言えます。正活絹の冷えとり靴下では、ハイグレードな絹紡糸のみ使用しています。セリシンを多く含む生皮苧を高配合しており、より静菌、排毒作用に優れた製品となっています。
絹紡糸を使用した製品
絹5本指靴下
絹先丸靴下
絹綿5本指靴下
絹綿先丸靴下
絹タオル
絹腹巻
ダブル/シングル/子供用
絹レッグウォーマー(絹紡)
絹タンクトップ
絹レギンス(タイシルク)
紬糸
紬糸は絹紡糸にもならない、
さらに短い繊維を集めて糸にしたものです。
仕上がり品の見た目や肌触りはあまりよくないため、
比較的に安価な絹として取引されています。
しかし、絹としての性能は
生糸や絹紡糸と同じであるため、
冷えとり靴下の多くがこの絹を使用しています。
絹の中でも特に紬糸は摩擦に弱く、強い摩擦のかかる靴下の使用には向いていません。ですが、繊維に多くの空気を含むため、保温性や保湿性に優れているといった特長を持っています。紬糸には生糸や絹紡糸のような光沢はありませんが、自然で温かみのある風合いが魅力です。
正活絹のレッグウォーマー(ベージュ・グレー)は、紬糸の長所を最大に活すために、特殊な加工で生地にボリュームを持たせて、さらに温かい製品になっています。二重構造の内側は適度な引っ掛かりのある生地編みで仕上げており、身に着けていても下にさがりにくくなっています。
紬糸を使用した製品
絹レッグウォーマー(ベージュ)
絹レッグウォーマー(グレー)
タイシルク
タイシルクは白い絹にはない素朴で温かな風合いがあります。正活絹の絹レギンス(タイシルク)・絹タンクトップ(タイシルク)は、
タイシルクの極細絹紡糸をフライス編み※で編んだ生地を使用しています。
生地を編むところから裁断・縫製までのすべてを国内で仕上げており、品質・素材・着心地のすべてにこだわった製品です。
※フライス編み …ゴム編みとも呼ばれます。伸縮性にとても優れており、生地に裏表がないため、内側も外側もとても滑らかな肌触りです。
タイシルクを使用した製品
絹タンクトップ(タイシルク)
絹レギンス(タイシルク)
黄絹
正活絹の絹5本指と絹先丸靴下には、黄絹(こうけん)と呼ばれるタイシルクを使用したシリーズがあります。その特長は黄金のような美しい光沢で、近年に白い繭が現れるまでは、これらの絹が一般的でした。
黄色い色素の元はカルチノイドとフラボノイドという成分で、抗酸化作用や紫外線吸収性といった効果で知られています。
通常、これらの成分は製糸する段階でできるだけ取り除かれてしまいますが、正活絹ではこれらの効能や独特の風合い、絹本来の力強さをあえて残したこの糸を使用しています。
通常の絹に比べて、しっかりとした履き心地が特長です。
オーガニックラミー
ラミーとは麻の一種で、苧麻(ちょま)と呼ばれる多年草の靭皮から採取されております。
リネン(亜麻)やヘンプ(大麻)と性質は似ておりますが、ラミーは特に吸湿、放湿、通気性に優れ、
天然繊維の中で最も強度に優れていることで知られております。
また、繊維の質感は白く光沢があり、まるでシルクにも似た美しさがあり、肌触りもとても気持ちいいです。
オーガニックラミーは使う人にも環境にも配慮した、まさに理想の素材です。
その他
ウール
正活絹では国内で紡績したファインメリノウールを使用しています。
メリノ種と呼ばれる羊から採れる羊毛は、ウールでも特に高品質とされています。通常のウールより柔らかく、保温性・保湿性に優れています。
さらにファインメリノウールは通常のメリノウールよりも繊細で肌触りが気持ち良いのが特徴です。
タオル
正活絹の絹タオルは絹紡糸を使用しています。
上質で肌に優しい生皮苧(キビソ)を多く含んだ糸を、適度な硬さと張りを出す最適な撚りで加工しています。ドライ感や張りがあり、硬すぎず柔らかすぎないとても気持ちのいい仕上がりになっています。
シルク毛布
正活絹では国内で製造されたシルクの毛布を取り扱っております。
肌に吸いつくようなしっとり感とシルク特有の吸湿性、放湿性に優れ、冬は暖かく夏は快適に、一年を通してご使用いただけます。
その他の素材を使用した製品
絹タオル